一歩足を踏み入れた瞬間に、「忘れられない夜になりそうだ」と胸が高鳴ったことがあるだろうか？東京の活気あふれる歌舞伎町の中心にそんな隠れた宝石のような場所がある。それが、THE27CLUB。ここは、歴史、芸術、そしてエンターテインメントが融合し、ノスタルジックでありながら未来的な雰囲気が漂う。まるで『ブレードランナー』の世界のような、過去の記憶と未来への興奮が交錯する、眩いばかりのユートピアを思い起こさせる。古きハリウッドの享楽的な魅力と、バブル期の東京の狂騒的なエネルギーが混ざり合ったような、魅惑的な空間だ。

 

そして、この場所こそが、「PARA PARA NITE」に最適なステージである。ギャル魂とパラパラ文化を祝う夏の一大イベントが、2024年8月24日にSabukaruとAMBUSH®によって開催される。

THE27CLUBの魔法を解き明かすために、クラブのオーナーに話を伺った。

THE27CLUBは、建築会社も営むオーナーの松坂氏とデザイナーの山本海斗氏の3度目のコラボレーションで生まれた場所だ。山本氏は今年の5月にこの世を去られたが、彼のビジョンとクリエイティブ精神は東京のナイトライフに深く根付いている。

このクラブの名前は、ご想像の通り、27歳で早世した伝説的なアーティストたち、いわゆる「27クラブ」に敬意を表したものである。ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソンといったアイコンたちのように、彼らもその輝かしい才能で多くの人々を魅了しながらも、あまりにも早くこの世を去ってしまった。スタジオ54にもインスピレーションを受けているTHE27CLUBはアーティスト達の生きるトリビュートであり、あらゆるエンターテイナーのための聖域なのである。

 

THE27CLUBが位置する建物には、独自の深い歴史が刻まれている。もともと「ハッピー日の丸」というキャバレーとして60年間営業しており、ネオンライトで装飾されたそのアイコニックなデザインは、日本の国旗を模しているように見えるが、実はそれは乳首を表現していたという、日の丸を風刺的に称えたデザインであった。著名人を含む多くの人々がこのデザインの前で写真を撮るが、その遊び心あふれる起源を知っている人は数少ないだろうと、オーナーは語る。THE27CLUBはこの遊び心を大切にし、このスペースを特徴付ける軽快で陽気なレガシーを守り続けている。

 

昼間のTHE27CLUBは、居心地の良いカフェ「ニーナナ喫茶（@27kissa）」として、リラックスした空間を提供している。しかし、夜になると、そこは一変し、活気に満ちたショークラブへと変貌を遂げる。ミステリアスな階段を下りると、異世界への入り口が待っている。歌舞伎町の少しダークなイメージとは裏腹に、THE27CLUBは近辺のホストクラブ、キャバクラやバーとは一線を画す、隠れたオアシスなのだ。この二面性こそが、国内外のミュージックビデオの撮影地としても人気の理由だ。

空間のデザインは、過去と現在が美しく交錯している。クラブのオリジナルの内装が随所に残りつつも、ピンクとグリーンの配色は現オーナーが加えたもので、現代的なタッチを取り入れている。「ハッピー日の丸キャバレーに通っていた人も懐かしいと思えるデザインにしたかった。」と語る。「暴力団お断り」のサインやオリジナルのキャッシャーブースといった懐かしのアイテムが、建物の歴史を物語る。音楽グループ「湘南乃風」のDJであるThe BK Soundが手がけたライティングは、クラブの独特な雰囲気を一層引き立てている。

 

THE27CLUBでは、ポールダンスやバーレスク風のパフォーマンスなど、さまざまなショーが楽しめる。曜日ごとに違うショーが企画されており、新鮮でエキサイティングな体験が常に用意されている。独自の雰囲気を活かし、このスペースでしか実現できない、唯一無二の体験を提供することが目標だと言う。

エンターテインメントのオプションが溢れる東京で、THE27CLUBは、その中で際立って異なる体験を提供している。ここは、歌舞伎町のスピリットが創造的なビジョンと融合し、過去を讃えつつ現在を祝う場所である。歴史に興味がある者も、デザイン愛好家も、ユニークな夜を求める者も、THE27CLUBでは驚きと喜びが待っている。

 

IMAGE COURTESY OF @THE27CLUB

 

THE27CLUB

3F, ACB-Kaikan Bldg. 2-36-3 Kabukicho

Shinjuku-Ku Tokyo Japan

https://the27club.jp/